半導体研究開発センター:小高 剛のメッセージ

- ※ 2011年01月掲載
- ※ 所属、役職、メッセージ内容については掲載当時のものです。
私は、大学の学部を卒業し、自動車部品メーカのソフトウェアエンジニアとして、東芝入社前に一年間社会人を経験しています。その会社で働くうちに、専門的な研究に再チャレンジするために修士に入り直しました。その後、博士課程を経て今の仕事に就いています。モノを動かすソフトウェアを作りたいという気持ちは、最初の就職の頃から変っていません。研究室では基礎研究が主でしたが、東芝入社後は組み込み用ソフトウェアにどっぷり浸かっています。

私は、入社時からマルチコア向けのOSの研究を行っています。マルチコアとは、通常、パソコンに搭載されている1~2個程度のCPUを文字通り8個程度の“マルチ”に増やしたプロセッサのことです。幸運なことに入社のタイミングがマルチコアの構想段階と重なり、スタートラインから携わることができました。積み重ねることが大切な研究をゼロから始めることができたので、さまざまな経験が自分にプラスされたと思います。研究自体は2~3年で終わり、製品開発段階に移ると私の立場も変わりました。ここで、説明して売り込むというプロセスを経験したこともさらにプラスになりました。一方、研究とは違い製品開発の場合にはチームプレーの難しさを感じたことも事実です。
組織に所属している以上、コミュニケーションは不可欠です。その点、東芝はコミュニケーションがとりやすく、集中して仕事に取り組める会社だと思います。そして何よりも自分の意見を言いやすい雰囲気で、それを上司がしっかり受け止めてくれることも心強いです。このような環境が、技術者としてのモチベーションを高めてくれるのだと思います。
今取り組んでいる仕事は、メニーコア向けのOSの研究です。メニーコアとは、マルチコアをさらに発展させ、想像を超える数のプロセッサを搭載したパソコンのお化けのようなものです。この技術が、私たちの暮らしを大きく変える日はそう遠くないと思います。スーパーコンピュータのように学術目的で使用されるのではなく、もっと身近に、もっと手軽にメニーコアの素晴らしさが実感できるようになれば良いと思っています。私が目指しているのは、言わばドラえもんの世界。“可能にする/応用が利く”がメニーコアの利点です。不可能を可能にするドラえもんの世界への扉を開く立役者の一つがメニーコアなのです。
目標とやりがいを発見する、このことを私から学生の皆さんに申し上げておきたいと思います。知識不足で不安を感じている人がいるとすれば、それは気にする必要はありません。知識は後から付いてきます。また、東芝には学べる環境が山ほどあります。周りのサポートも万全です。つまり、東芝を志すコンセプトは「知識よりやる気」と言えるでしょう。夢を現実にするために、やりたいことを楽しく実践した結果がさらに楽しければこんな幸せなことはありません。





