メモリ事業部:楠 真理のメッセージ

- ※ 2011年01月掲載
- ※ 所属、役職、メッセージ内容については掲載当時のものです。
半導体の成膜にはいくつかの工程がありますが、私はHOT-LP工程を担当しています。上から降り積もらせるようにウエハの表面に膜を付着させる工程で、8種類ある膜のうち3種について私が担当しています。製造課と連携して進める業務がほとんどで、装置メーカから搬入された装置を工場でより効率的に使えるように立ち上げていくこと、短時間でより良い製品を作る評価、トラブルの改善などが主です。
大学時代は有機化学を専攻し、どっぶり化学の世界に浸っていました。修士時代の研究室は、平日8:30~20:00、土曜日の午前中も作業がありましたので、実にハードな毎日でした。実験を積み重ねてのデータの収集、海外論文の読み込み、さらに、週一回行う研究の進捗報告と次のステップへのディスカッションもあり、緊張感たっぷりの研究室でした。学生時代に頑張ったこのような経験は、業界は異なりますが入社してからさまざまな場面で役に立っていると思います。 いざ就職活動となると、高いハードルの連続でした。大学の就職担当から東芝を紹介されるまでは、半導体業界への就職は眼中にありませんでした。むしろ、化学業界へのこだわりが強く、思い込みから自分で視野を狭くしていたように思います。周囲では友人たちが次々と就職先を決めていく中で、次第に焦りの色が濃くなり、自信をなくした自分だけがそこにいました。今思えば、そんな顔で面接に臨んでも採用する側が好印象を持たないのは当然です。就職担当の方の「東芝」という一言にトライしてみようと思わなかったら、今の私はありません。

入社した当初は、化学出身ということで、どこか壁をつくっていたように思います。スタートは皆同じはずなのに、「他の人には半導体のベースがあるから…」と勝手に思い込み、現場からの質問にも「私は専門外出身なので解りません」と逃げていましたが、答えることができない悔しさもありました。逃げは決して前進には結び付かない、知識がなければ、一から勉強すれば良いじゃないか。そう思って努力していくうちに、学生時代に学んだ化学分野との共通点に気付き、また意外にも仕事に役立つことを発見できたので、みるみる壁が取り除かれ、視野が一気に開けていきました。今では楽しく仕事に取り組んでいます。
東芝は「大企業」です。しかし、まだ世界No.1ではありません。No.1になるためには、挑戦し続けることが大切です。挑戦していく過程では、一見半導体に関係ないと思われる分野でも思わぬ突破口になるかもしれません。私が勤務する四日市工場は、世界的に注目されています。新棟の稼働も間近に迫っています。まさにここが世界No.1を勝ち取るための活躍フィールド。厳しい競争に勝つために、一緒に挑戦していきましょう。





