世界最小のワンセグ受信用ワンチップLSI:TC90541WBG,TC90541WLG
最大48%の低消費電力化と受信感度向上を実現

携帯電話などのワンセグ対応携帯機器向けに、最大従来比48%の省電力化と、妨害波が強い環境下での受信感度向上を実現する世界最小*1のワンセグ受信用LSIを開発しました。
今回開発した新製品は、地上デジタルテレビジョン放送伝送方式の規格ARIB STD-B31に準拠したワンセグ放送受信用LSIで、当社のRFCMOSプロセスを用いて、デジタル放送波を受信するRFチューナ部と周波数の利用効率を上げるOFDM*2復調訂正部の二つの回路をワンチップ化したものです。
また、内蔵した当社独自の妨害波検出機能によりワンセグ受信の妨げとなるTV地上波などの電波を感知し、必要な周波数のみを検出することにより、受信感度向上と低消費電力化を実現しました。パッケージは、オンボード実装に有利な標準タイプと小型チューナモジュールに搭載可能な低背タイプの2種類で、携帯機器における多様な要求に応えます。
- *1: 2008年9月現在、当社調べ。(ワンセグ受信用ワンチップLSIとして)
- *2: Orthogonal Frequency Division Multiplexing(直交周波数分割多重)。無線などで用いられるデジタル変調方式の一つ。複数の搬送波を一部重なりながらも互いに干渉することなく密に並べることができ、狭い周波数の範囲を効率的に利用した広帯域伝送を実現し、周波数の利用効率を上げる。
特長
- 当社独自のRFCMOSプロセスにより、RFチューナ部とOFDM復調訂正部をワンチップ化することで、業界最小(低背タイプ:3.26mm×3.26mm×0.3mm)を実現します。
- RF部のチューナ部の低雑音化により、従来ワンセグ受信用アンテナ近傍に外付けが必要であったLNA*3を不要とし、実装面積と部品点数を減らすことで、基板製作コストを削減します。
- 内蔵した当社独自の妨害波検出機能により、最大で従来比48%の低消費電力化と、妨害波が強い環境下での受信感度が向上します。
- パッケージに世界最小サイズを実現可能なWCSP*4を採用し、小型チューナモジュールに搭載可能な低背タイプ(0.3mm厚)と、オンボード実装に有利な標準タイプ(0.61mm厚)の2種類を用意しました。
- *3: Low Noise Amplifier(低雑音増幅回路)。受信機初段に適用される雑音指数の小さい増幅器。
- *4: Wafer-level chip size package。ウエハーの状態で、再配線や保護膜、端子の形成を行い、その後個片化したパッケージを示す通称。個片化してからモールドして端子などを形成する一般的なパッケージに比べて、小型になりやすい。
主な仕様
| 品番 | TC90541WBG (標準タイプ) |
TC90541WLG (低背タイプ) |
|---|---|---|
| 消費電力 | 60mW(typ.)(1セグメント動作時) | |
| 動作範囲温度 | -30〜+90℃ | |
| XO部 | 36MHzクリスタル動作 | |
| 電源電圧 | RF/内部コア:1.2±0.1V チューナI/O部:1.7〜3.1V TS出力I/O部:1.7〜3.1V |
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| パッケージ | WCSP60(0.4mmピッチ) | |
| 3.26mm×3.26mm×0.61mm | 3.26mm×3.26mm×0.30mm | |
| RF部 | 国内TVチャンネルUHFバンドLow IFチューナ 利得切り替え機能付きLNA内蔵 RF周波数可変バンドパスフィルタ内蔵 |
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| OFDM部 | 伝送モードMode2, Mode3および ガード比1/16, 1/8, 1/4に対応 変調方式QPSK(DQPSK)、16QAMおよび符号化率1/2, 2/3に対応 伝送モードとガード比のプリセットおよび自動判定可能 MPEG-2トランスポートストリーム出力 汎用入出力ポート(DAC 2系統含む) C/Nモニタ, 誤り率モニタ ホスト制御用I2C対応 |
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